吉田さんのいちご畑訪問報告 消費委員会ニュース01
昨年11月にいちご生産者の吉田さんより、畑で炭疽病が発生し、今シーズンのいちごの供給(12月~2月)を中止するとの連絡がありました。
9月の雨の多さと10~11月に気温の高い日が続いたため例年以上に炭疽病が発生し、周辺のいちご農家も同様の被害が多く出ていたようです。
一時は全滅しかけたいちご畑でしたが、年末から年明けにかけて回復してきたとの報告を受けて、2月1日に組合員4名で奈良県にある吉田さんの畑に見学と今後の見通しなどお話を伺いに行ってきました。
ハウスの中には真っ赤ないちごの実が
吉田さんの話によると、例年ならもっとたくさん実がなっているそうで、昨年の半分くらいの収穫量になるとのことでした。一般的には炭疽病が広がった時には、収量を確保するために早めに農薬をかけ土を殺菌することで対応するそうです。もちろん収入などを考えると農薬を使うことも選択できましたが、「皮をむいて食べるものではないので、できる限り農薬は使いたくない」という強い思いがあり、有機肥料で作った土の力と苗の力を信じて見守ることを決めたそうです。
結果的には12月~2月の間は出荷できませんでしたが、残った苗が回復し成長して実をつけるまでになりました。農薬を使うことは長い目でみると、土の力を弱め、味にも影響がでるそうです。「手間はかかるが収量や味を考えると、やっぱり有機がいい」とのことでした。試食した真っ赤ないちごは吉田さんの気持ちのこもった生命力溢れる美味しい一粒でした。
既に出荷できる状態にありながら、カタログ掲載に間に合わず出荷できないいちごがあるという吉田さんのお話を聞いて、生産者を支援するためにエスコープ大阪でいちごの即売を行いました。たくさんの方の協力で、無事予定数量を販売することができました。 ご協力ありがとうございました!!
☆Facebookにも訪問時の写真を公開しています。